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日本方式を今後も支持したい

岩石採取は失敗の可能性=小惑星探査機はやぶさ=差替
<小惑星探査機>「はやぶさ」の地球帰還、3年間延期

 宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)は7日、地球から約2億9000万キロ離れた小惑星イトカワに11月26日に着陸し、世界初の岩石採取に成功したとしていた探査機はやぶさについて「採取に必要な金属球が発射されていなかった可能性が高い」と発表した。採取は失敗したとみられる。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、地球から約3億キロ離れた小惑星イトカワの岩石採取を目指していた探査機「はやぶさ」の地球への帰還を、予定の07年6月から3年間延期し10年6月とする方針を発表した。当初は今月中旬までにイトカワ付近を出発し地球に向かうはずだったが、燃料漏れなどの異常の復旧に、時間がかかる見通しとなって断念した。
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 「宇宙機構は「11月20日に1回目の着陸を行った際に、舞い上がった地表のほこりや砂が、回収カプセルに入った可能性もある」などとして、再着陸は行わない方針。26日の離陸直後から失われているはやぶさの姿勢制御を復旧させ、地球に帰還させることに全力を挙げるとしている。問題となっている姿勢制御のための噴射装置の不具合が解決できない場合、推進に使うイオンエンジンの燃料ガスを姿勢制御に転用して帰還することも検討している。」

日本方式を今後も支持したい_e0028625_19395119.jpg
 
 非常に残念なニュースですね。中国と較べても遥かに少ない予算と人員で進めているこの計画が少しでも成果が上がる事を期待します。

 岩石が無理でも、埃でも十分じゃ無いですか。

 又、何も無かったとしても、あの遠く小さな「岩」に着陸したのは事実。そして最期迄無事に帰還する事が出来ればそれは素晴らしい「成功」と考えても良いのでは無いでしょうか。

 国威発揚の要素の強い「有人飛行」よりも、日本式の無人方式の天体探査の方が有る意味健全な方針だと思っている。地味ではあるがこの方が、遥かに人的リスクが少なく、つぎ込む予算も少なく済み、有人並みの探査成果が得られる可能性が有る。
 私としては日本方式を今後も支持したい。

日本方式を今後も支持したい_e0028625_19402873.jpg

 アメリカや中国と国威発揚競争をする必要は無い。



↓ こちらの記事には顛末がもっと詳しく出ています
JAXAはギブアップするな!

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 《追情報》

 JAXAによると、はやぶさはイトカワの近くにいるが、機体の姿勢が大きく乱れ、通信用のアンテナの向きがずれて、地球との交信ができない。11月下旬に発生したガス噴射エンジンの燃料漏れで、機体外に燃料が蒸発し、その反動で姿勢が揺らいだとみられる。交信不能のため、詳しい状況は解明できていない。JAXAは姿勢の制御に全力を挙げているが、復旧には約1年かかると判断した。
 今月中旬までの出発が計画されていた理由は、現在のイトカワの位置と、帰還予定時の地球の位置が近く、岩石採取カプセルを地球へ投下する角度や速度の条件が良いためだ。同様の条件が整うのは07年2月から5月で、JAXAはこのころのイトカワ出発を目指す。ただ、予定より3年長く機器を使う上、異常な状態が長く続くため、新たな故障の心配があり、帰還実現には厳しい面が残る。
by uncle-mac | 2005-12-08 19:45 | 文化・家庭
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