もっとバグ処理に時間・コストをかけなければ
みずほ証券によるジェイコム誤発注問題で、有価証券の決済・清算機構である日本証券クリアリング機構は、存在しないジェイコム株の売買が成立し決済しなければ事態について現金決済(強制解け合い)を行うと発表。決済価格は1株91万2000円でジェイコムの8日終値(72万2000円)比18%高い水準となる。みずほ証券の損失額は405億円程度となる。みずほが誤発注の取り消しを試みたのに取り消せなかったのは、富士通製の東証の売買システムに不具合があったためと判明、みずほ証券が東証に損害賠償を求めて訴訟を起こす可能性も高い。
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個人の単純操作ミスで数百億円が飛ぶと言う事実に衆目が集中したが、よく考えるとこの事件は日本のソフトウェアの低品質露呈事件なんですね、、、。
東証のシステムは少し前にも不具合が有った。 きっと、他にも不具合が有るに違いない。
ソフトウェアは、一旦「完成」しても実は未完成である。そのソフトウェア内での機能組み合わせによるバグ、他のシステムとの絡みによる不具合、等と機能させてから発見されるものも少なく無い。しかし、「想定される」バグを如何に「事前に」潰しているかが、そのソフトウェアの品質の一つだと思う。
これは、非常に人手が掛かり「コストupと納期遅延」に繋がる。しかし、手を抜いてはいけないもの。ものによっては直接人命に関わるものも多いのだ。
日本は今以上に、もっとバグ処理に時間・コストをかけなければいけないと思う。「見積もり」にもその項目をはっきりと「堂々と」記載して行くべきだ。バグ取り専任スタッフ部隊も必要。