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これは「人災」にかなり近い事故・事件だと思います

重体の父親死亡 くぼ地に高濃度の硫化水素
<泥湯温泉>病院搬送の4人死亡 硫化水素ガス中毒の見方




 秋田県湯沢市の泥湯温泉の雪のくぼ地で29日、東大助手松井泰さん(47)=東京都=の妻と息子2人が死亡した事故で、近くに倒れ、重体となっていた松井さんも30日午後、搬送先の病院で死亡した。県警は30日、現場を実況見分。くぼ地の中などを計測した結果、硫化水素の濃度は118−135ppmだった。県湯沢保健所は「吸引時間にもよるが、100ppmを超すと肺水腫を起こし窒息死する可能性もある」としている。
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 山が好きなので、人のあまり行かない山中の窪地には危険な所が、たまに有るのは知っています。山の窪地には、二酸化炭素や有毒ガス(二酸化硫黄(亜硫酸ガス) SO2, 硫化水素 H2S 等)が溜まり易い。地名的には殺生ヶ原とか地獄谷とかが付く。
 昔から、これに気づかない旅人等が知らぬ間に体が重く成り、最悪死に至る事が有りました。見えないから、「妖怪」の伝説も生まれた。

 一九九七年に八甲田山にて、自衛隊員が山の窪地で窒息死した事故が有った。やはり、窪地にガスがたまっていて酸素不足、屈強な自衛隊員達でも僅か5分程の間に死亡。この時のガスは炭酸ガス(二酸化炭素CO2)。無臭無色です。

 こうした事も起因しているが、昔から山奥の窪地は霊的な場所とも考えられていた。死者の霊魂の集積地的に捉え、各種の霊的儀式や風葬などが行われたりしていた。
 個人的にも、山中のこうした場所は神秘的な静けさや不思議さを感じることが有ります。



 さて、今回。

 窪地は山中では無かったし、ガスも臭いのある硫化水素ガス(H2S)、、。



 「くぼ地は4人が宿泊していた「奥山旅館」近くにある駐車場の脇から12・5メートルほど離れた場所にあり、現場付近への立ち入りは禁止されていなかった。」

 ・・・SO2やH2Sは共に強い臭いと強い毒性が有りますが、過去の事故(山か温泉が多い)では、H2Sすなわち圧倒的に硫化水素ガスが多い。何故か?? ・・それは恐らく、「温泉の匂い」と感じて、”油断してしまう”からでしょう。客も、旅館などの関係者も。。

 今回の4人死亡事故、「駐車場の脇から12・5メートルほど離れた場所+周辺で濃度118ppmの硫化水素ガスを検出。硫化水素ガスは10ppmが労働安全衛生法の許容濃度、100ppmは目、鼻などに強い痛みを感じ、接触時間が長いと激しい中毒になる。」とは、、これは「人災」にかなり近い事故・事件だと思います。


 ”山登り”にとって一番怖いのは、無臭の炭酸ガス(CO2)の方です。スキーで山の窪地に不用意に入り込まない様にして下さい。勿論、ガスの匂いがしたら即行、直ぐに逃げて下さい。
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by uncle-mac | 2005-12-30 23:14 | 社会・事故・災害
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