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姉歯元建築士の逆襲

「元支店長に違法の認識」=木村建設が圧力=差替
鉄筋減らせと木村建設圧力 元支店長は否定
耐震偽装関与を全面否定 総研所長を証人喚問


 耐震強度偽装問題で、衆院国土交通委員会は14日午前、建築確認に使う構造計算書を偽造した姉歯秀次元1級建築士(48)を証人喚問した。姉歯元建築士は、きっかけについて木村建設の篠塚明元東京支店長(45)を名指しし「鉄筋量を減らすよう言われた。(元支店長に法令違反の認識は)十分にあったと思う」と証言、同社側の違法な指示が原因と指摘した。

 姉歯元建築士は「これ以上の削減は無理と(篠塚元支店長に)何度も伝えたが『予算に合わないからやり直してくれ。設計事務所はほかにいくらでもある』と言われた」と説明。さらに「仕事の90%を木村建設から請け負っていた。(鉄筋量を)80−100キロから60キロにとか提示されたこともある」と話した。

耐震強度偽装問題で、衆院国土交通委員会は14日午後、強度不足のホテル建設に深くかかわった経営コンサルタント、総合経営研究所(総研)の内河健所長(71)を証人喚問した。内河所長は、構造計算書を偽造した姉歯秀次元1級建築士(48)について「問題が発覚するまで聞いたことがないし、会ったこともない」と述べ、偽装への関与を全面的に否定した。
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 やっと、証人喚問ですね、、。証人喚問ですから、誰かが「偽証罪」に問われる証言が出る可能性が有りますね。

 「姉歯元建築士は「これ以上の削減は無理と(篠塚元支店長に)何度も伝えたが『予算に合わないからやり直してくれ。設計事務所はほかにいくらでもある』と言われた」と説明。元支店長は11月の国交委参考人質疑で「(指示は)法令順守の範囲内」と主張していた。」

 ・・・つまり、強度よりは予算を優先していたが、飽くまで「認可」が降りているから「合法」と言う事か。木村建設は「検査・認可」が形だけで本当の審査が行われていないのは(業界の常識として)分かっており、(業界ではコストダウンの権威である)総研の指示に従って、「予算に合わせてコストダウンした」言う事だけ、姉歯事務所には「予算に合わせろと言ったが、違法はするな」と言ったと言う事。。。自分(木村建設)には一切問題の責任は無いと言う不思議。


 「指示に従ったことについては「仕事の90%を木村建設から請け負っており、鉄筋量を減らさないと仕事を一切出さないと言われた。病気がちの妻がいて、やってはいけないと思いつつも続けてしまった」と説明した。」

 ・・・偽装設計をしたのは姉歯事務所で間違い無いが、過剰なコストダウン指示(違法設計指示)を「直接的に」出したのも木村建設で間違い無い。国会証言でもそう言っている。
 「違法指示では無い、コストダウン指示」「指示に従わなければ事務所を変えると言うのも普通の良く有るプレッシャーだと思う」 ・・・これで、姉歯氏だけが悪で良いのか?

 これが、業界の通常の認識や常識ならば、第二、第三の姉歯事務所は有ると見て間違いない。総研の弟子の建設業者は幾らでもある。日本の高層建築の大半が「グレーな物件」と考えて間違い無いでしょう。もっとも、木造一戸建て住宅でも、「手抜き建設」は相当数行われている。
 現実世界に「魔法」は存在しない訳で、「コストの低い」物件は略なんらかの「手抜き、偽装物件」とみて間違い無いと思える。しかし、値段が高くて、コストも低いと言う、儲けの固まりの様な物件も有る訳で、「安い高い」だけで決まらない面もあるだろうが。


 何れにしても、姉歯事務所だけが引っ被って終わりな話では無い。

 犯罪の主体は、施行(+販売)主や、建設業者に決まっている。悪の知恵袋は総研(一番泡銭を取っている)の様なコンサルタント。姉歯事務所は使いっ走りに過ぎない。
by uncle-mac | 2005-12-14 15:30 | 社会・事故・災害
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