「格闘技」以外の何かを求められても
3、“角怪”カン違い…露鵬問題の決まり手「開き直り」
出場停止一日あたり100万円(以上)の罰金を追加するのが良いと思う。今回の場合は300万円(以上)。外人力士には特に効果が有ると思う。
2、露鵬に3日間の出場停止 カメラマンへの暴行で
レッドカードが出た様です。 やはり、あれでは世間が納得しませんよね。
1、<大相撲>土俵の美学、どこへ…露鵬関の暴行
露鵬、把瑠都、朝青龍、旭鷲山、、、
大相撲は今や、外人力士無しには成り立たない。上位にもずらりと並ぶ。外人無しには「番付け表」も完成しない。しかし、それと比例して過去と色々変って来ている。
少し、大袈裟に言えば、相撲が単なる格闘技に成りつつ有る。格闘技との違いは殴り、蹴り、寝技等が無い位。(もっとも、張り手や突きはパンチよりも総エネルギーが大きい位で、殆ど殴りに近いし、立ち合いの「ぶつかり」に至っては今話題の頭突きと変らないが、、)
来日する外人にしても数有る「プロ格闘技」の選択肢の一つとして来ている部分も有るだろう。しかし、相撲の世界での礼節やしきたりに対して、相当の戸惑いと苦労を重ねているに違いない。その無理矢理の我慢がどうしても時々吹き出して来る。
国の生活習慣や思想が全く違う。他の選択肢が無いと言う意味でのハングリーさや貪欲さも違う。相撲に対して「格闘技」以外の何かを求められてもなかなかそれに応えるのは、彼らにとってはとても難しい、朝青龍であっても同様だろう(彼の場合は勝っても相手を睨みつけている)。
北の湖理事長は「現実的」にそれらを理解して進めて行くしか無いと考えているのだ。
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3、
この処分は妥当かどうか、大論争に発展している。7日目、東前頭3枚目の露鵬(26)=ロシア出身、大嶽部屋=が取組後、取材中のカメラマン2人に暴行を働き、8日目から3日間の出場停止処分を受けた。
もし、ほかの競技の選手が同じようなことをしでかしたら、とてもこの程度ではすまない。プロ野球選手なら、おそらく100万円単位の罰金や月単位の出場停止処分を科されるはずだ。
力士たちは鍛えに鍛えた大きな体とケタ外れのパワーを持つ動く凶器で、部外者に暴行を働けば、間違いなくケガ人が出る。それを承知の上で、前代未聞の不祥事を起こしたのだから、もっと重いペナルティーを科されてしかるべきとも言える。
どうしてたった3日間の出場停止になったのか。テレビのワイドショーは、いっせいに協会の甘過ぎる体質を批判し、親方たちの間からも「あんなとんでもないことを起こしてこの程度の処分か」と疑問や不満の声が沸き起こっている。
ところが、9日目に行われた担当記者との懇談会で北の湖理事長は顔を真っ赤にしてこう反論を。
「いろんな意見があるでしょう。でも、この処分は厳しい、と私は思っています。このことは記録に残りますし、中日からの出場停止で勝ち越せるかどうか、わからないんですから」
外国人力士たちの入門の最大の動機はお金。もっとわかりやすく言えば、日本に出稼ぎにやってきている。そんな彼らの処罰歴を残すことにどれほどの意味があるのか、よくわからないが、さらにこんなことも。
「カメラマンがいい写真を撮ろうと、(露鵬の)前に出て接触したのかもわからない。今後、こういうことが起きないように、支度部屋などの取材方法などをよく検討しないと」
完全な責任転嫁。開き直りと言ってもいい。大相撲界はすべて力士OBか、力士で構成し、運営しているため、身内意識がとても強い。もっと風通しを良くして、外国人力士に対する国技教育や、キチンとした信賞必罰制の導入など、時代に合った感覚の組織に改めないと、この種の事件は何度でも起こる。
こんな時代から取り残された不合理で融通のきかない体質を保持する限り、日本人の入門希望者はますます減っていく。
2、
日本相撲協会は16日、愛知県体育館で理事会を開き、大相撲名古屋場所7日目の15日に新聞社の男性カメラマン2人に暴行を加えた東前頭3枚目の露鵬(26)=本名ボラーゾフ・ソスラン・フェーリクソビッチ、ロシア出身、大嶽部屋=に16日の8日目から3日間の出場停止処分、師匠の大嶽親方(元関脇貴闘力)に10%の減俸3カ月の処分を下した。
相撲協会広報部によると、戦前の幕内で無気力相撲による出場停止はあったが、土俵外のことでの出場停止処分は初めて。露鵬は8日目の栃東戦が不戦敗、その後2日間は休場となる。高砂広報部長(元大関朝潮)は「いろんな意見があった中で(この処分に)落ち着いた」と話した。
1、
「礼に始まり、礼に終わる」が角界の美学だ。だが、あってはならないことが起きてしまった。毎日新聞中部本社の写真記者らに対する露鵬の暴行である。
露鵬は千代大海に敗れた直後から礼節を欠いた。土俵下で千代大海をにらみつけ、一礼をしなかった。さらに風呂場のガラスをたたき割り、各社のカメラマンに向かって「撮るな」と叫んで手を上げた。
そもそも土俵の所作が乱れている。今場所は稀勢の里や把瑠都が土俵で相手をにらみつけた。過去にも朝青龍と旭鷲山がトラブルを起こし、悔し紛れにロッカーを壊したり、壁を力任せに殴る力士がいた。「土俵に上がったら相手を殺すつもりで取っている」などと話す場面さえあった。
露鵬は「コントロールできなかった」と言ったが、それでは済まされない。この日は満員御礼。相撲の強さだけが魅力ではない。ファンをがっかりさせる行為は慎むべきだ。稀勢の里の師匠である鳴戸親方(元横綱・隆の里)は「表情に出さず、当たった瞬間に一気に(気迫を)出すのが美学」と話す。もう一度、土俵の美学を学び直す必要がある。
▽露鵬 負けて悔しかった。(敗れて)目を合わせた時(千代大海から)「なんだ、オラ」と言われて切れた。自分が何を言い返したのか覚えていない。悪かったと思っている。
▽北の湖理事長 正々堂々とやっている中、見苦しい。マナーが悪い。相手を敬う気持ちを重視しないといけない。露鵬の処分? (既に注意したので)ないよ。